台湾南部・台南市は12日、特典付きICバスカード「Tainan Pass」の発行を発表した。この一枚があれば、路線バスを使って台南市を網羅できるほか、グルメやショッピング、ホテルなどでも割引を受けることができる。
台南市の頼清徳市長によると、「Tainan Pass」には１日パスと２日パスの２種類がある。いずれも台南市の路線バスが追加料金なしで乗り放題となるほか、特約のホテルや民宿、レストラン、土産物店で買い物をすれば、割引きを受けることができる。台南市内の歴史名所や観光名所の入場も無料になるなど、特典が盛りだくさん。
「Tainan Pass」が使用可能となるのは台南市内を走る109本の路線バス。台南都市圏のみが対象となる「府城市区版」は、1日パスが199台湾元（約650日本円）、2日パスが329台湾元（約1,080日本円）。台南市全体が対象となる「大台南版」は、１日パスが269台湾元（約877日本円）、2日パスが399台湾元（約1,300日本円）。
利用者は、カードの使用開始後、規定の時間内であれば路線バスが乗り放題となる。カードには台南市の有名な歴史名所（安平古堡、安平樹屋、赤崁楼、億載金城）の入場券がついているほか、特約のレストラン、土産物店など87店舗、ホテルや民宿など44軒で、10％の割引きが適用される。また、完全予約制をとっている奇美博物館も、予約なしで入館することができる。台湾歴史博物館は、大人1人分の入館料で、大人2人が入場可能となる。